道州制.com 活動報告
道州制.com の活動と 道州制の動きを観察する 『デイリーウォッチング』を記録しています。
東日本大地震、もしも「市民道州制」が導入されていたら
 3月11日の東日本大地震により被災された皆さまに、改めて謹んでお見舞い申し上げます。

 あの大震災発生以降、いつも考える事がある。それは、もしもこの国が今の「中央集権体制」でなく、「市民道州制」が導入されていたならどうなったかということ。

 大震災では、一つの県はほとんど機能がマヒしてしまう事が分かった。県のほとんどが被災している様な状況では、他地域の支援はおろか、被災のより大きい地域の情報を吸い上げて他県への増援を要請する事も困難な作業だということも分かった。

 これをサポートするのは国という事になるが、今回の場合、国は諸外国対応と情報収集で手一杯。原発対応も初動の数日間を東電に任せてしまい、海水注入のタイミングを遅らせ、皆さんご存知の状況を引き起こした。
 又、官房長官も4日間寝ずに原発にかかりきりとなり、それ以外の重要な被災地の対応は更に遅れることになった。
 今回の国の対応を責めるのは簡単だが、私は国は余りに多くの事をみすぎており、国ができることは限界があると考える。そこで、もしも「市民道州制」が導入されていたらどうなったか?考えてみた。

○ あらかじめ災害時の地域ごとのサポート体制が確立されており、東北道内で通信インフラが寸断されていない地域(今回で言えば山形、秋田)で情報を一元化して、青森、岩手、宮城、福島などの各被災地の被災レベルにより国や他の道州(関東道、北陸道など)に発信・協力要請する事ができた。

○ 山形、秋田、新潟などの隣県では、過去の地震の経験より、今回、被災地の要請に対して、迅速に救援隊派遣、物資の供給を行っていた。もしこれが同じ東北道内で最初からケース設定されていたらどうだっただろう。
 各地域に災害支援の部隊が整備されており、被災の小さい県より震災ケース設定により、各基礎自治体同士が連絡を取り合って、被害の大きい被災地に第一陣が急行。又、道州長の指示より以降の重点対応を決定する。
 同じ道州内なら距離は短い。私の新潟県小千谷市の知人も個人的に支援隊として12日17時に出発し、13日朝には宮城県石巻市に辿り着いて物資を供給している。同じ道内ならもっと早く可能なはず。

○ 情報の一元化により、国や他道州は情報収集や優先度付けなどの作業に忙殺されずに、自衛隊、消防、警察を適切に派遣。

○ 同様に国は諸外国からの緊急援助隊や援助の受け入れにより注力できる

○ 原発に関しては、リスクの巨大さ上、一つの道州というより、道州同士の協議会、ないしは国のある部門にて管理を明確にしておくべきであろう。
 初動で原子力委員会の専門家の意見などをきちんと確認して、海水を注入しておけばここまでの惨事にはならなかった。今後、評論家的でなく、対策実施までの責任部門を決定しておくべきである。

 以上はあくまで想定でしかない。しかし、今回の国と被災した県の対応をみて考えてみると、現場に機能している自治体があり、かつそれがきちんとした権限と財源をもって日ごろから震災に備えていれば、状況はもっとよかったのではないかと思えてならない。

 管直人首相は「復興構想会議」を今月11日までに立ち上げるという、直近の対策は勿論最重要であるから、我々市民も節電、義援金、災害ボランテイアなどの形で協力していこうと思う。
 加えて、今回の教訓から、この国のかたちも是非、国会だけでなく、私たち市民を含めてみんなで検討していかなくてはいけない。
 3月11日の前にはもう戻れない、しかし、次の災害は絶対に防げるこの国や地域でありたい。

道州制.com
代表 藤井秀一
【2011/04/04 12:00】 コラム | トラックバック(-) | コメント(-) |
 | 最新の状態 | 





03 | 2017/04 | 05
[S] M T W T F [S]
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
道州制.com